• はっぴぃ。商い。行きます。聞きます。提案します。

串本町で加工食品や特産品を製造されている皆さん、「せっかくいい商品を作ったのに、なかなか地域外で売れない」「営業活動に時間や費用をかけられない」「どうやって全国のバイヤーにアピールすればいいのかわからない」とお悩みではありませんか。

販路開拓は多くの中小企業・小規模事業者が直面する大きな課題です。展示会や商談会に参加しても思うような成果が得られない、遠方での営業活動にはコストがかかりすぎる、そもそも効果的な商談機会をどう見つければいいのか、解決すべき問題は山積みですね。

そんな皆さんに朗報があります。全国商工会連合会が主催する「buyer’s room 2025(9月の部)」という、まさに販路開拓のための絶好の機会が始まりました。この事業では、なんと移動コストゼロで全国約40社のバイヤー企業に商品をアピールでき、しかも商工会員なら一般価格の半額で参加できるのです。

過去の実績を見ると、これまでに1億8,629万円以上の売上につながった実例もあり、経済産業大臣賞をはじめとする各種賞の受賞により商品の付加価値向上も期待できます。

この記事では、buyer’s room 2025について詳しく解説します。この記事を読むことで、1)参加方法と募集要件が具体的にわかる、2)商工会員特別価格の詳細とお得な活用方法がわかる、3)過去の成功事例から学ぶ売上向上の具体的な可能性を知ることができます。

このイベントは、全国商工会連合会が主催する「審査会型ビジネスマッチング」事業として実施されています。地域の資源や技術を活用し、商工会の支援のもとに開発された特産品の普及と、中小・小規模事業者の販路開拓支援を目的としています。

従来の展示会や商談会とは異なり、buyer’s roomでは約40名のバイヤー企業が審査員として一堂に集まります。スーパー、セレクトショップ、通販、カタログギフト、飲食店、宅配、卸会社など、幅広い流通関係者が実際に商品を試食・評価し、商談を希望する商品には審査員特別賞が提供されます。

商品サンプルを送るだけで、東京都内の会場で開催される審査会に参加できます。移動コストや時間を気にすることなく、全国規模の販路開拓チャンスを掴むことができるのです。

◆buyer’s room公式サイト:https://buyers-room.com/

2020年度から開始されたこの事業は、これまでに9回の審査会を実施し、累計で1,627件の新規商談を創出しています。さらに驚くべきことに、本取り組みのマッチングにより売上が100万円以上発生した商品が55件も生まれ、総額1億8,629万円以上の売上向上につながっています。

理由は「取引を前提とした審査」にあります。バイヤー企業は実際に仕入れを検討している立場で商品を評価するため、受賞や審査員特別賞は商談の始まりを意味します。単なる評価ではなく、具体的なビジネスにつながる可能性が高いです。

2024年度経済産業大臣賞を受賞した「クリスピーチーズ プレーン(ニセコリン・リンファーム)」は、7社から審査員特別賞を受賞しました。また、2022年度経済産業大臣賞の「濃厚ミートパイ 黒トリュフ(株式会社デクノバース)」は、複数の百貨店での採用が決まり、1,000万円を超える売上を達成しています。

つまり、buyer’s roomは単なるコンテストではなく、実際の販路拡大につながる貴重な機会なのです。

◆経済産業大臣賞受賞事例詳細:https://buyers-room.com/awards/

食品製造会社にOEM(他社ブランドでの製造)を依頼している事業者も対象となります。これは、実際に販売を行っている事業者を重視するbuyer’s roomの特徴の一つです。

具体的には、加工食品、調味料、スイーツ、飲料・酒類などが対象となります。昨年度から1次産品(果物・野菜・魚介・水産品・肉類・卵・米等)は対象外となっていますので、ご注意ください。

募集期間は限られています

2025年7月1日(火)10時から7月31日(木)17時までの約1ヶ月間です。申込後は書類選考が実施され、通過した100商品目安が実際の審査会に進むことができます。

常温、冷蔵、冷凍のいずれかで保管できる商品が対象となります。配送や保管の難しい商品は審査対象外となる可能性がありますので、事前に確認しておきましょう。

複数の商品をお持ちの場合は、最も自信のある商品や、全国展開に適した商品を選んで応募することをお勧めします。

一般価格と商工会員特別価格を比較してみましょう。一般価格では1商品目が2万円、2商品目が1万円(いずれも税込)ですが、商工会員特別価格では1商品目が1万円、2商品目が5千円と、半額で参加できます。

これは、全国商工会連合会が地域の中小・小規模事業者の販路開拓を支援するという使命に基づいているためです。商工会は皆さんの身近な経営パートナーとして、このような機会を積極的に提供しています。

具体的な手順は以下の通りです。
まず、CANVASサイト:https://www.canvas-shokokai.jp/service/btob/6047/
にアクセスし、アカウント作成(会員登録)を行います。次に、サイト下部の「今すぐ申し込む」ボタンから申込手続きを進めてください。

商品名、特徴、原材料、価格、製造方法など、詳細な情報を入力します。また、商品画像(1MB以上のjpg画像)の提出も必要ですので、事前に準備しておきましょう。

販路開拓には様々な支援制度があります。buyer’s roomと併せて、わかやま産業振興財団の海外展開支援補助金なども検討してみてください。
【2025年5月15日時点】わかやま産業振興財団の中小企業支援策を活用しよう!申請期限と補助上限額を確認

7月31日の申込締切後、8月1日(金)と4日(月)に書類選考が実施されます。選考結果は8月5日(火)に通知され、通過した事業者のみが9月17日(水)の審査会に進むことができます。

商品の独自性、地域性、市場性、そして販路開拓への意欲などが総合的に評価されます。商品の特徴や開発ストーリー、販売実績などを具体的に記載することが重要です。

これがbuyer’s roomの大きな特徴の一つです。事前に送付した商品サンプルをバイヤー企業が審査し、その場で商談希望商品を選定します。遠方からの参加でも移動費用や時間を気にする必要がありません。

エントリー費とは別途、審査用の商品サンプルを提供する必要があります。審査員約40名分に加え、撮影用などの予備を含めて、50個程度の準備が必要になります。

経済産業大臣賞(予定)、中小企業庁長官賞(予定)、金賞、銀賞、銅賞、審査員特別賞などの各賞が発表されます。受賞商品は郵送での通知に加え、公式ホームページでも紹介されます。

賞の受賞に関係なく、バイヤー企業から商談希望の連絡が来る可能性があります。これまでの実績では、審査員特別賞を受賞した商品の多くが実際の取引に発展しています。

buyer’s room 2025(9月の部)は、串本町の事業者の皆さんにとって販路開拓の絶好のチャンスです。

  • 全国規模のビジネスマッチングに移動コストなしで参加できる
  • 商工会員特別価格で一般価格の半額(1商品目1万円)で参加可能
  • 過去実績では1億8,629万円以上の売上効果を創出
  • 対象は食品の加工品で、1事業者2商品まで応募可能
  • 申込期間は7月31日まで、CANVASサイトから申込

申込締切まで残り時間は限られています。商品サンプルの準備や詳細情報の整理など、事前準備に時間がかかりますので、早めのご準備をお勧めします。

buyer’s room 2025が皆さんの事業発展の大きな転機となることを心から願っています。ぜひこの機会を逃すことなく、積極的にチャレンジしてくださいね。

販路開拓を考えている創業間もない事業者の方は、小規模事業者持続化補助金の活用も併せてご検討ください。
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