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中小企業庁から令和5年6月に発表された「中小企業・小規模事業者人材活用ガイドライン」。

人材不足に悩む小規模事業者の皆様にとって、人材活用の指針となる内容が詰まっています。

本記事では、このガイドラインの要点をわかりやすくまとめ、具体的な成功事例もご紹介します。

自社の人材戦略見直しのヒントにしてください。

★中小企業庁「中小企業・小規模事業者人材活用ガイドライン」及び事例集を公表します(R5.6.22)

このガイドラインでは、人材活用を進めるための3つのステップが示されています。

ステップ1:経営課題と人材課題を見つめ直す

まずは自社の経営課題をチェックリストで洗い出し、その背景にある人材面の課題を明確にしましょう。

例えば、営業不足や商品開発の遅れなどの経営課題の背景に、営業人材の不足や開発人材の育成不足などの人材課題が潜んでいないか確認します。

ステップ2:人材戦略を検討する

人材課題の解決に向けて、「中核人材の採用」「中核人材の育成」「業務人材の採用・育成」の3つの方向性から最適な人材戦略を検討します。

自社にとって必要な人材のタイプを見極めることがポイントです。

ステップ3:人材戦略を実行する

ステップ2で定めた人材戦略に沿って、具体的な取り組みを進めます。

中途採用や新卒採用の強化、社内でのOJTやOff-JTによる人材育成、副業・兼業人材の活用など、自社の状況に合わせて最適な手法を選択しましょう。

ガイドラインの事例集から、人材活用に成功した中小企業の取り組み事例をいくつかご紹介します。

人材活用事例集(令和5年度)

中核人材の採用で成功した事例

  • 業界経験豊富なシニア人材を採用し、新会社の立ち上げと事業の軌道に乗せるのに貢献してもらった。(事例2)
  • 自社の魅力や強みを十分に把握し、ミッション・ビジョン・バリューに共感する人材を採用することで、プロフェッショナル人材の確保に成功した。(事例33)

中核人材の育成で成功した事例

  • 外部研修を受けた従業員が講師となり、学んだことを社内で実践することで中核人材の育成につなげた。(事例16)
  • 新規事業などを牽引する人材を育成するため、地元大学の起業家養成コースに従業員を派遣した。(事例48)

業務人材の採用・育成で成功した事例

  • 大学卒だけでなく、高卒人材の採用、他業界からの未経験採用に注力し、育成した。(事例49)
  • ベテラン従業員から若手従業員への計画的な技術伝承に取り組んでいる。(事例34)
  • 外部講師の支援を得て業務マニュアルを整備し、属人的な業務を改善した。(事例42)

働きやすい環境づくりで成功した事例

  • 従業員満足を重視し、働き方改革に取り組んだことで、新規分野への進出にもつながった。(事例26)
  • 結婚や出産などライフステージの変化に合わせた時短勤務を認めるなど、従業員の意見を取り入れながら働きやすい環境づくりを行っている。(事例47)

ガイドラインでは、人材活用を進める上で活用できる様々な支援機関やツール、補助金なども紹介されています。

例えば、経営課題の整理には中小企業基盤整備機構のハンズオン支援、採用には各地のハローワークやプロフェッショナル人材戦略拠点、人材育成には中小企業大学校などが利用できます。

人材の問題は経営者自らが向き合うべき重要な経営課題です。

ガイドラインでは、経営者が自ら人材を柱に経営戦略を練ることの必要性が強調されています。

人材の活躍なくして企業の成長はありません。経営者の皆さまには、ぜひこのガイドラインを手に取っていただき、自社の人材戦略を見直すきっかけにしていただければと思います。

人材戦略の立案・実行には困難も伴うかもしれません。

しかし、一歩を踏み出せば必ず道は開けるはずです。

串本町商工会でも、皆様の取り組みを全力でサポートいたします。ぜひお気軽にご相談ください。共により良い人材活用を実現していきましょう。

中小企業庁の人材活用ガイドラインでは、人材活用の3ステップとして、

  1. 経営課題と人材課題の見直し
  2. 人材戦略の検討
  3. 人材戦略の実行

が示されています。

また、中核人材の採用・育成、業務人材の採用・育成、働きやすい環境づくりなど、様々な観点での成功事例が紹介されています。

人材活用を後押しする支援策の情報もあります。

人材戦略は経営者自らが考えるべき重要課題です。串本町商工会でも皆様の取り組みを全力でサポートいたします。


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