人手不足に悩む中小企業の経営者の皆様、業務効率化と賃上げの両立にお悩みではありませんか?
従来のカタログ型補助金では対応できなかった、個別の現場に合わせた設備導入やシステム構築をお考えの方に朗報です。
独立行政法人中小企業基盤整備機構では、IoT・ロボット等の導入による省力化投資を、より柔軟な形で支援する一般型補助金制度を開始します。
本記事では、補助率最大2/3、補助上限額最大1億円の支援内容から申請手続き、そして採択の要となる事業計画書の作成まで詳しく解説します。
◆中小企業省力化投資補助金(一般型)の詳細は公式サイト:https://shoryokuka.smrj.go.jp/ をご確認ください
目次
従来のカタログ型では、事前に登録された製品からの選択のみが可能でしたが、一般型では事業者の個別ニーズに応じた柔軟な設備投資が実現できます。
例えば、通信販売事業者が自社の受注状況に合わせてカスタマイズした自動梱包機と倉庫管理システムを一体的に導入したり、製造業者が検査工程の自動化のために最新のデジタルカメラやAI技術を組み合わせた独自の検査システムを構築したりすることが可能です。
◆主な違いのポイント
このように、一般型では各企業の経営課題やビジョンに合わせた、より戦略的な設備投資が実現できます。
一般型補助金は、単なる設備導入支援ではなく、企業の持続的な成長を促進するための制度として設計されています。補助率や補助上限額も、事業者の規模や成長への取り組み姿勢に応じて柔軟に設定されています。
◆補助金支援の基本フレーム
特に注目すべきは、賃上げに積極的な企業への手厚い支援です。給与支給総額の増加や最低賃金の引き上げに取り組む企業は、より高い補助率や補助上限額を活用できます。
申請には「GビズIDプライムアカウント」の取得と綿密な事業計画の策定が必要です。特にGビズIDの取得には諸書類の準備や確認作業のため2週間程度を要します。申請を考えている事業者は、まず以下の準備に取り掛かることをお勧めします。
◆申請準備のポイント
早めの準備開始により、より綿密な事業計画の策定が可能となり、採択につながる可能性が高まります。
◆GビズIDの詳細・申請方法については、GビズIDポータルサイト:https://gbiz-id.go.jp/top/をご確認下さい。
本補助金は単なる設備投資支援ではなく、企業の持続的な成長を促す仕組みとなっています。3~5年の事業計画期間内に、以下の成長指標を達成することが求められます。
◆達成を求められる成長指標
これらの要件は、生産性向上による企業体質の強化と、従業員への還元を両立させることを目指しています。
事業計画書は本補助金申請の核となる重要書類です。外部有識者による審査委員会が評価を行い、より優れた事業計画を提出した事業者が補助金交付候補者として採択されます。
◆事業計画書に必要な主な記載事項
特に注意すべき点として、事業計画は必ず申請者自身で作成いただく必要があります。計画の検討に際して外部の支援を受ける場合には、実際の費用等と大きく乖離した高額な成功報酬等を請求する悪質な業者等にご注意ください。
◆事業計画のポイント
なお、計画書作成にあたっては、認定経営革新等支援機関への相談もお勧めします。串本町商工会でも事業計画作成のサポートを行っておりますので、お気軽にご相談ください。
本補助金では、省力化投資に関連する幅広い経費が補助対象となります。単なる機械装置の導入だけでなく、システム構築やソフトウェア開発、専門家による助言なども対象となります。
◆補助対象となる主な経費
特に、システム構築費については、事業者の業務フローに合わせたカスタマイズ費用も含まれるため、より効果的な省力化投資が可能です。
中小企業省力化投資補助金(一般型)は、カタログ型と比べてより柔軟で戦略的な設備投資を可能にする制度です。採択を目指すためには、以下の点に特に注意が必要です。
串本町商工会では、事業計画の策定支援から補助金申請に関する相談まで、幅広くサポートを行っております。まずは気軽にご相談ください。