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カイロス2号機の打ち上げ 2024/12/18

今串本町には、紀勢自動車道の串本ICの開通、南紀白浜空港の滑走路延長による空港利用者の増加計画などで、交流人口増加の可能性や、また、スペースポート紀伊から2030年代初めには、年間30基の小型ロケット打ち上げ予定があることなど新たな観光産業の創出、企業誘致の可能性など、ほかの地域にはない「強い追い風が吹いている」と言われています。

本当に強い追い風なのか、先ずは国の方針、次いで和歌山県の方針を確認し、その強い追い風をどう受け止め串本町の発展に活かしていくのかを考えてみました。

首相施政方針演説

堺屋太一氏が言う多様な価値観を持つ1人ひとりが、お互いに尊重し合い、自己実現を図る活力ある国家を目指すとあります。

「楽しい日本」を実現する核心は「地方創生2.0」です。これを「令和の日本列島改造」として強力に進めるとのこと。五つの柱から成り立っていますが、ここでは特に

コストカット型経済から高付加価値創出型経済への移行、賃上げと投資がけん引する成長型経済を目指す。

この2つが特に当地域全体に関係のある部分ではないかと思います。

地方創生2.0「(令和の日本列島改造)の具体化」、「経済・財政・社会保障」の詳細はこちらから確認できます。

世界的に今後の市場拡大が期待される成長産業のうち、和歌山に親和性のあると見られる産業を明らかにし、将来の和歌山を担いうる産業と位置づけ集積の実現を目指す。民間ロケット事業を足掛かりに宇宙産業を拡大してきた和歌山において、宇宙産業もその一つとあります。2024年4月に発表されました。

わかやま成長産業開拓ビジョン参考資料集:和歌山県商工労働部成長産業振興課)P61~P67

和歌山はロケット・宇宙産業にとって最適の地と言われています。それは以下の理由によります。

地元住民の理解

若者世代にとっての魅力:串本古座高等学校「宇宙探求コース」の設置

ロケット射場「スペースポート紀伊」 スペースワン株式会社の稼働

2030年代初めには、年間30基の小型ロケット打ち上げを予定しています。

人材を育成するため紀南に全寮制の工業高校を設ける考え
組み立て工場や製造工場棟の誘致

観測センサーなどの衛生ベンチャーと協働した衛星を県内の射場から打ち上げる

衛星データを第一次産業等の地元産業の高度化に向けたビジネスに活用する

宇宙まちづくり推進 

宇宙産業への参画を目指す企業や人が集まり、夢を実現する場所である「スペースエントランス」の実現に向けて行動策定、ビジネス創出支援、人材育成支援、情報発信支援に取組むとあります。

民間ロケット発射場周辺地活性化

スペースポート紀伊からのロケット発射に合わせたイベント開催や渋滞対策、宇宙に関するシンポジウムを開催するとあります。

町長の新年のあいさつの中に、ロケット事業は今後活力あるまちづくりに寄与していくとあります。広報くしもと2025年1月号 Sora Miru

2030年代初めに年間30回の小型ロケット打ち上げを視野に入れ組み立て工場誘致

地域内、地域外から串本古座高等学校に生徒を迎え入れ、エンジニアの育成につなげる取組を行うとあります。

観光をはじめとする既存事業の活性化と新たな観光産業の創設につなげる取組を行うとあります。

まとめ:国の地方創生2.0「令和の日本列島改造」、「経済・財政・社会保障」に方向性があっている!

国の地方創生2.0「令和の日本列島改造」、「経済・財政・社会保障」と「わかやま成長産業開拓ビジョン」を見ると、現在串本町が進める「ロケットを活用したまちづくり」とは方向性があっているように私は感じています。

串本町はこの機会を最大限活用できれば、新たな域内の雇用の創出、域外からの労働力の流入、産官学の地方移転で人口減少が緩やかになる、もしかしたらストップがかかることも期待できます。

まだまだ克服しなければならない課題が山積みですが、私自身串本町商工会は行政、関係各団体と意見交換を行い、地域商工業発展のため解決すべき課題の抽出とその解決策を会員のみなさま、地域商工業者のみなさまと共に考えていかなければならないと思っています。


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