• はっぴぃ。商い。行きます。聞きます。提案します。

串本の海も冷たさが極まる2月。皆様、いかがお過ごしでしょうか。 商工会の窓口でも、「そろそろ帳簿をまとめないと……」という焦りの声が聞こえ始める季節になりました。

経営者の皆さんにとって、この時期はどうしても「税金」や「書類作成」といった、現実的な業務に追われがちです。

ところで、商工会関連の情報誌『月刊商工会』をご存じでしょうか? 主に理事の方などにお配りしているものなので、「見たことがない」「手元には届いていない」という会員さんも多いかと思います。

ですが、今月届いた2月号を読んでみると、この忙しい時期にこそ知ってほしい実務の重要情報や、未来への希望が詰まっていました。

「こんなに良い情報、埋もれさせておくのはもったいない!」 そう思い、今回は私が誌面を読み込んで「確定申告の重要ポイント(特に今年の変更点)」と、読んでいて勇気が湧いてくる「地方発・世界への挑戦事例」を厳選し、皆様にシェアさせていただきます。

面倒な手続きをスマートに終わらせて、春からの新しい挑戦に想いを馳せましょう。

串本町の事業者の皆さん、こんにちは。 2月に入り、いよいよ確定申告のシーズンがやってきましたね。「毎年のことだけど、やっぱり気が重いなぁ」と感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

今年の申告期限は、2026年3月16日(月)です。 「まだ時間がある」と思っていると、あっという間に期限が迫ってきます。 誌面の「税理士Q&Aコーナー」でも取り上げられていた、今年の特に重要な変更点と対策を詳しく見ていきましょう。

今年(令和7年分・2025年分)の申告で、最も注意が必要なのが「令和7年度税制改正」に関連する変更点です。この改正により、ご家族を扶養に入れる際の「所得要件」が見直されています。ここを間違えると、後から修正申告が必要になるなど手間が増えてしまいます。

特に注意が必要なケース: 奥様や旦那様、お子様などがパート・アルバイトで働いている場合。

変更のポイント: 今年は定額減税の影響で、扶養のボーダーラインが変わっています。

【ここがポイント!よくある疑問Q&A】

Q. 「123万円の壁」や「130万円の壁」との関係は?

A. 「税金の壁」だけが123万円に上がりましたが、「社会保険の壁」はそのままです!
今回、基礎控除などが引き上げられたことで、税金がかかり始める(扶養に入れる)ボーダーラインは、年収103万円から123万円に広がりました。 しかし、社会保険(健康保険・厚生年金)の扶養基準である「130万円の壁」は変わっていません(※今回の税制改正とは別制度のため)。

「税金が出ないから123万円まで働こう」とした結果、お勤め先の条件によっては「106万円の壁」を超えてしまい、社会保険の扶養から外れて手取りが減ってしまう……というケースも考えられます。
※社会保険の加入要件は複雑ですので、具体的な判断についてはお勤め先や年金事務所へ必ずご確認ください。

Q. 「昨年の「定額減税」のような計算は必要ですか?

A. 今回の申告では、基本的に特別な計算は不要です。
昨年(令和6年分)のような「定額減税(1人4万円など)」の複雑な計算や記載は、今回の申告では基本的にありません。定額減税は2024年度の措置です。

ただし、今回の変更点(基礎控除の引き上げ)を正しく反映させる必要があります。源泉徴収票などの書類一式を持って、商工会の窓口へご相談にお越しいただくのが一番確実で安心です。

国税庁のホームページにある「確定申告書等作成コーナー」を利用すれば、税制改正を反映した申告書を自動で作成できます。

「e-Tax(電子申告)」に対して、「難しそう」「設定が面倒」というイメージをお持ちではありませんか? 実は、マイナンバーカードさえあれば、以前よりも格段に簡単に、ご自宅等のパソコンから申告ができるようになっています。

e-Taxのメリット:

わざわざ混雑する会場に並び、貴重な時間を費やす必要はありません。パソコンから完了させ、空いた時間を本業や休息に充てましょう。

税金を現金で納める場合、期限は申告と同じ3月16日です。しかし、「振替納税」の手続きをしておけば、ご指定の口座からの引き落とし日が4月下旬になります。

振替納税のメリット:

手続きは「口座振替依頼書」を提出するか、e-Taxからも依頼が可能です。まだの方は、今年の申告と合わせてぜひ登録をご検討ください。

さて、確定申告の実務的な話で少し頭が疲れてしまったかもしれませんね。 ここからは、『月刊商工会』の特集記事「日本の技術を世界にも」から、同じ地方で頑張る小さな会社が、世界を驚かせたワクワクする事例を詳細にご紹介します。 読んでいて、私自身も「串本だって負けてられない!」と胸が熱くなりました。

まず驚いたのが、福島県国見町にある水道設備会社さんの挑戦です。 なんと、本業とは全く異なる「マーマレード」作りで、イギリスで開催される世界大会「ダルメイン世界マーマレードアワード」にて、2年連続「最高金賞(ダブルゴールド)」を受賞されたのです。

なぜ水道屋さんがマーマレードを?

きっかけは新規事業として始めたジェラート店「Gela319」でした。 そこで培った「果物の風味を損なわない加工技術」と、徹底した「素材へのこだわり」が鍵となりました。

成功のポイント(再現性のヒント): ただ作っただけではありません。ジェラート作りで培った計算式を応用し、「まるで数学のように」試作を何千回も繰り返して、冷たくても香りが消えない配合を執念で見つけ出したそうです。

この「本業の技術(論理的思考)」×「地元の素材」の掛け算こそが、世界へのパスポートでした。受賞をきっかけに、あの英国王室御用達デパート「フォートナム&メイソン」からオファーが届き、店頭に並ぶ快挙を成し遂げました。

もう一つは、高知県の山間部にある、150年続く鍛冶屋「黒鳥鍛造工場」さんの事例です。 こちらの包丁やナイフ、今や物産展での売上の6割以上を外国人観光客が占めるそうです。

言葉の壁をどう乗り越えた? 「英語が話せないと海外には売れない」と思っていませんか? こちらの武器は、英語の説明文ではなく「動画」でした。

成功のポイント(再現性のヒント):

「ITは苦手だし、英語もできない」 そう思い込まず、まずは自分たちの「手仕事」をそのまま動画で見せてみる。 「動画を見せるだけ」というシンプルな接客なら、私たちにも真似できそうですね。

福島と高知の事例から、私たち串本の事業者も学べることがたくさんあります。

「うちの店には関係ない」ではなく、「うちなら何ができるかな?」 そんな視点で、もう一度ご自身の事業を見つめ直してみてください。

今回は、確定申告の注意点と、勇気が湧く地方企業の挑戦について詳しくお話ししました。

今回ご紹介した事例、特にGela319さんのマーマレードは、本誌『月刊商工会』2月号の23ページのカラー写真で見ると「宝石のような輝き」に驚かされます。 スマホの画面では伝わらないその「色」を、ぜひ商工会の待合室で確認してみてください。

奇しくも今月、2月25日(水)には、ここ串本から「カイロスロケット3号機」が打ち上げられる予定ですね。 度重なる挑戦を経て、再び宇宙を目指すその姿は、私たち事業者にとっても大きな励みになります。

ロケットも、商売も、準備と再挑戦の繰り返しです。 もし、申告の手続きで迷ったり、「うちの商品も何かできないかな?」と思いついたりしたら、いつでも商工会へお越しください。 温かいお茶を淹れてお待ちしています。 まずは目の前の確定申告を、一緒に乗り切りましょう!


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