串本町商工会に融資の相談に来られる方もいらっしゃいます。
日本政策金融の融資制度(普通貸付、創業貸付、マル経融資)などをご案内する場合も多いですが、【保証協会の保証付融資】も見逃せません。
民間の金融機関が100%のリスクをとって融資してくれる【プロパー融資】は、高い確率で回収できるという見込みがなければ、貸す側としてはなかなか融資をしにくいと考えられます。
しかし借入ができないとなると、事業活動には経済情勢により、調子が良いときも悪いときもあるわけなので、資金繰りがうまくいかなくなってしまうと、たちまち営業が困難になってしまいます。
ですので、民間の金融機関が100%のリスクをとらなくても企業にお金を貸しやすくするために、国は【信用保証協会】をつくり、企業の保証人となってくれる仕組みを用意しているのです。
【信用保証協会の保証】の限度額は、【一般枠】では、担保の評価により最大2億円、無担保では最大8,000万円まで保証してくれます。合計で2億8,000万円となっています。(もちろん審査はあります)
この【一般枠】を借り切っている場合に、急激に景気が悪化した時や、企業の新しい取り組みを支援するために【特別枠】というものが設けられています。
そこで今回この【特別枠】にあたる制度、セーフティネット保証についてご説明させていただきます。
セーフティネット保証とは政策的な特別枠で、通常の【一般枠】に加えて、【別枠】としてセーフティネット保証の無担保保証枠8,000万円と普通保証枠2億円(最大2億8,000万円)を保証の対象とする支援制度です。
セーフティネット保証4号は借入債務の100%、セーフティネット5号は借入債務の80%を、信用保証協会が保証してくれることで、民間金融機関も融資をしやすくなるのではないでしょうか?
なお申請窓口は、串本町役場産業課となります。様式等についてはコチラのページを御覧ください。
突発的災害(自然災害等)の発生に起因して売上高等が減少している中小企業者を支援するための措置です。
このたびの新型コロナウイルス感染症により影響を受けている(売上高等が減少している)中小企業者に対し、資金繰りの支援措置としてセーフティネット保証4号の利用が可能になっています。
一般枠とは別枠(最大2.8億円)で借入債務の100%を保証。
★必要な書類等はコチラのHP
特に重大な影響が生じている業種について、一般枠とは別枠(最大2.8億円、4号と同枠)で借入債務の80%を保証。
売上高が前年同月比▲5%以上減少等の場合
(イ)指定業種に属する事業を行っており、最近3か月間の売上高等が前年同月と比較して5%以上減少している方
(ロ)指定業種に属する事業を行っており、製品等原価のうち20%以上を占める原油等の仕入れ価格が20%以上、上昇しているにもかかわらず、製品等価格に転嫁できていない中小企業者の方
※指定業種については中小企業庁HPをご覧ください。
★必要な書類等はコチラのHP
①取引のある金融機関又は最寄りの信用保証協会にご相談ください。
②対象となる中小企業者の方は本店等(個人事業主の方は主たる事業所)所在地の市区町村に認定申請を行い、認定申請書を取得し、保証付き融資の申込みをしてください。
ご利用にあたっては、金融機関、信用保証協会によるそれぞれの審査があります。
保証制度の詳細については、お近くの信用保証協会までお問合わせください。
★和歌山県信用保証協会
本所(和歌山市):☎073-423-2255
支所(田辺市):☎0739-22-4666