串本町で商売を営む皆さん、商品開発や販路開拓でお悩みではありませんか?「新しい商品を作りたいけれど、何から始めればよいか分からない」「せっかく開発した商品の売り方が分からない」「展示会に参加しても思うような成果が得られない」。このような課題は、多くの事業者が直面している共通の悩みです。
串本町商工会では、このようなお悩みを解決する画期的な支援制度をご案内いたします。全国商工会連合会が実施する「buyer’s one(バイヤーズ・ワン)」商品開発・改良支援事業です。この事業では、大手百貨店やスーパーマーケット、通販会社などで活躍する現役のプロバイヤーが、皆さんの商品開発を直接指導し、完成した商品の販売まで一気通貫でサポートします。
この記事を読むことで、1)buyer’s oneの具体的な支援内容、2)申込方法と費用、3)串本町事業者にとってのメリットが詳しく分かります。 2025年スペースポート紀伊の本格稼働を控え、串本町への注目が高まる今こそ、魅力的な商品づくりで地域経済を盛り上げていきましょう。
目次
皆さんが直面している経営課題は決して軽いものではありません。人手不足や高齢化が進む中、これまでと同じやり方では事業の継続が困難になってきています。特に観光業、漁業、小売業を中心とした地域の主要産業では、お客様のニーズの多様化に対応した新しい商品やサービスが求められています。
「うちの商品は品質には自信があるけれど、なかなか売上が伸びない」「地元の素材を使った商品を作りたいが、どう商品化すればよいか分からない」「ネット販売を始めたいが、商品の見せ方が分からない」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
実は、多くの場合、商品そのものの品質に問題があるわけではありません。問題は「売れる商品づくり」のノウハウが不足していることです。 どんなに良い商品でも、お客様のニーズに合わせた改良や、効果的な販売戦略がなければ、市場で埋もれてしまいます。
また、人手不足の解決策として業務効率化をお考えの方には、
◆中小企業省力化投資補助金のご案内:https://kushimoto-shokokai.com/archives/8846
も参考になります。
2025年にはスペースポート紀伊でロケット打ち上げが本格化し、串本町への観光客増加が期待されています。この千載一遇のチャンスを活かすためにも、今こそ「売れる商品づくり」に取り組む絶好のタイミングです。地域の素材を活かした商品や、串本町ならではの特色を生かした商品で、全国のお客様に串本町の魅力を発信していきませんか?
buyer’s one(バイヤーズ・ワン)は、全国商工会連合会が実施する商品開発・改良支援事業です。この事業の最大の特徴は、大手百貨店、スーパーマーケット、通販会社などで実際に商品仕入れの決定権を持つ現役バイヤーが、皆さんの商品開発を直接指導してくれることです。
通常、商品開発の支援といえば、コンサルタントや専門家からのアドバイスが中心になります。しかし、buyer’s oneでは違います。実際に「この商品なら売れる」「この価格なら消費者が買ってくれる」という判断を日々行っているプロ中のプロが、皆さんの商品開発パートナーとなります。
2025年度は17名の現役バイヤーが参加予定で、株式会社大丸松坂屋百貨店、株式会社東急百貨店、株式会社JALUX、株式会社テレビ東京ダイレクトなど、誰もが知る有名企業のバイヤーが名を連ねています。これらのバイヤーは、年間何百、何千という商品を見て、「売れる商品」と「売れない商品」を見極めてきた経験豊富な専門家です。
支援は全てオンラインで実施され、1事業者あたり2~4回程度の個別指導を受けることができます。まず、どのような商品を開発・改良するかの相談から始まり、試作品の評価、パッケージデザインの改良、価格設定のアドバイスまで、商品化に必要な全ての工程でサポートを受けられます。
参加バイヤーには、百貨店での高級食品を扱う専門家から、スーパーマーケットでの日用品を熟知するプロ、テレビ通販での効果的な商品PRを知り尽くした専門家まで、様々な販売チャネルのエキスパートが揃っています。皆さんの商品特性や目指す販路に最も適したバイヤーからの指導を受けることができます。
◆全国商工会連合会:https://www.shokokai.or.jp/
◆buyer’s room公式サイト:https://buyers-room.com/
buyer’s oneの対象となるのは、中小・小規模事業者の皆さんです。串本町で事業を営む個人事業主や従業員5人未満の小規模事業者であれば、ほとんどの方が対象となります。重要なのは、会社の規模ではなく、「より良い商品を作りたい」「販路を広げたい」という前向きな気持ちです。
対象となる商品は、加工食品、調味料、スイーツ、飲料などの「食品」に限定されています。串本町の豊かな海産物を活かした加工品、地元の農産物を使った調味料、串本町ならではのスイーツなど、アイデア次第で様々な商品開発が可能です。
例えば、串本町の新鮮な魚介類を使った佃煮や燻製、地元のみかんを使ったジャムやドレッシング、本州最南端という立地を活かしたトロピカルスイーツなど、地域の特色を生かした商品開発が期待できます。
buyer’s oneでは、全く新しい商品を一から開発する「新商品開発」と、既に販売している商品をより良くする「既存商品改良」の2つのパターンから選択できます。「新商品のアイデアはあるけれど形にできない」という方は新商品開発を、「今の商品をもっと売れるようにしたい」という方は既存商品改良を選択しましょう。
串本町には、本州最南端という地理的特徴、美しい海と山の自然、歴史ある文化など、商品開発に活用できる豊富な地域資源があります。これらの資源を現役バイヤーの視点で商品化することで、全国に通用する魅力的な商品が生まれる可能性が高まります。特に2025年のスペースポート紀伊本格稼働を見据えて、宇宙をテーマにした商品開発なども面白いアイデアかもしれません。
buyer’s oneの効果は、具体的な数字で証明されています。2024年度は32事業者38件の商品開発支援を行い、総額1,915万円の売上実績を達成しました。2021年度から2024年度までの4年間では、合計123件の商品開発支援を実施し、累計約1億2,731万円の売上が発生しています。
特に注目すべき成功事例をご紹介しましょう。岩手県の「株式会社肉のふがね」では、岩手短角和牛を使ったハンバーググラタンを開発し、ミシュランガイド1つ星のフランス料理シェフの監修を受けました。この商品は「buyer’s room 11月の部」で銀賞を受賞し、テレビ東京の通販番組「虎ノ門市場」で複数回放映され、最終的に458万円を超える売上を記録しました。
また、山形県の「四代目大野屋氷室」が開発した「飲むかき氷 国産の素材にこだわった6種セット」は、6社のバイヤーからの指導を受けて商品改良を重ね、「buyer’s room 2021年11月の部」で経済産業大臣賞を受賞しました。この商品は、自社通販、大丸松坂屋百貨店、JALUXなどで販売され、3ヶ月間で約2,000万円の売上を達成する大ヒット商品となりました。
これらの成功事例に共通するのは、バイヤーからの具体的なアドバイスを素直に取り入れ、商品改良を重ねたことです。「素材の選定理由を明確にする」「ギフト向けなら送料込み5,400円が上限」「パッケージデザインでギフト感を演出する」など、実際の販売現場を知るバイヤーならではの実践的なアドバイスが、商品の成功につながっています。
◆buyer’s one成功事例紹介:https://www.canvas-shokokai.jp/blog/2425/
buyer’s oneへの参加には費用がかかりますが、串本町商工会の会員の皆さんには特別価格が適用されます。一般の事業者と比べて大幅に安い価格でご利用いただけるのは、商工会会員だけの特典です。
審査費用は、一般価格が2,000円のところ、商工会員特別価格では1,000円(いずれも税込)です。これは一次審査と二次審査を受けるための費用で、書類審査と商品サンプルの試食審査が含まれます。
商品開発・改良支援費用は、一般価格が50,000円のところ、商工会員特別価格では30,000円(いずれも税込)です。この費用で、現役バイヤーによる2~4回の個別指導、商品開発から販路開拓までの一気通貫サポート、さらに後述する「buyer’s room」への無償参加権利が含まれます。
プロのコンサルタントに商品開発を依頼すれば数十万円から数百万円かかることを考えると、30,000円で現役バイヤーの指導を受けられるのは破格の条件です。さらに、指導を受けたバイヤーの売り場での販売も前提となっているため、開発した商品の販路も同時に確保できます。
なお、販路開拓に関連する他の支援制度として、
◆小規模事業者持続化補助金:https://kushimoto-shokokai.com/archives/9560
もございますので、併せてご検討ください。
buyer’s oneで商品開発を完了した事業者は、追加費用なしで「buyer’s room 2025(11月の部)」に参加できます。buyer’s roomは、全国から集まる多数のバイヤーが参加する審査会型ビジネスマッチングイベントで、過去5年間で970商品がエントリーし、1,627件のマッチングと約1億8,629万円の経済波及効果を生み出している実績があります。
通常であれば参加費用がかかるこのイベントに無償で参加できることで、さらなる販路拡大のチャンスが広がります。
buyer’s oneへの申込は、2025年6月30日(月)17時が締切です。募集は先着100事業者限定となっており、定員に達した場合は期間内でも募集を終了いたしますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。
串本町商工会の会員の皆さんは、必ず串本町商工会を通じてお申し込みください。 直接運営事務局に申し込まれた場合、商工会員特別価格が適用されませんので、ご注意ください。申込をご希望の方は、まず串本町商工会までご相談ください。私たち職員が申込書の記入方法から必要書類の準備まで、丁寧にサポートいたします。
審査スケジュールは以下の通りです。一次審査が7月7日(月)、結果通知が7月8日(火)、二次審査が7月14日(月)、最終結果通知が7月23日(水)となっています。審査を通過された方には、7月下旬から担当バイヤーによるオンライン指導が開始されます。
申込には、所定の申込書への記入と、審査用の商品サンプルの提出が必要です。新商品開発をご希望の場合は、現在の代表商品をサンプルとして提出し、商品改良をご希望の場合は、改良したい商品をサンプルとして提出します。
串本町商工会では、buyer’s oneへの申込を全面的にサポートいたします。申込書の記入方法が分からない、どの商品をサンプルとして提出すべきか悩んでいる、商品開発のアイデアはあるが具体化できないなど、どのようなご相談でも結構です。経営指導員がマンツーマンでサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
申込・相談窓口:串本町商工会
電話:0735-62-0044
受付時間:平日9:00~17:00
buyer’s oneは、串本町の事業者の皆さんにとって、商品開発と販路開拓を同時に実現できる貴重な機会です。現役バイヤーによる直接指導、商工会員特別価格での参加、完成商品の販路確保という3つのメリットを活用することで、皆さんの事業の新たな柱となる商品を生み出すことができます。
特に重要なのは、6月30日17時という申込締切まで残り僅かな時間しかないことです。先着100事業者限定という条件もあり、迷っている時間はありません。
串本町の豊かな地域資源と、2025年スペースポート紀伊本格稼働による注目度の高まりを追い風に、全国に通用する魅力的な商品を開発しませんか?串本町商工会は、皆さんの挑戦を全力でサポートいたします。
まずは串本町商工会までご相談ください。一歩踏み出すことで、皆さんの事業に新たな可能性が開けるはずです。
◆串本町商工会ホームページ:https://kushimoto-shokokai.com/