• はっぴぃ。商い。行きます。聞きます。提案します。

町内の事業者の皆さん、こんにちは。日々の商売、本当にお疲れ様です。

さて、多くの方が待ち望んでいた「小規模事業者持続化補助金」の第18回公募が10月3日(金)からスタートしました。新しい挑戦をしたいけれど、資金面で一歩が踏み出せない…、パソコンでの申請は難しそう…、そんなお悩みはありませんか?

この記事では、補助金の基本的な内容から、申請のスケジュール、そして私たちがどのように皆さんをサポートできるかまで、一つひとつ丁寧に解説していきます。この記事を読めば、補助金活用の第一歩がきっと見えてくるはずです。私たち商工会と一緒に、未来への準備を始めましょう。

「持続化補助金」という名前は、聞いたことがある方も多いかもしれませんね。ですが、「自分の店でも使えるのだろうか?」「具体的にどんな経費が対象になるんだろう?」と、詳しいことまでは分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この補助金は、分かりやすく言えば、皆さんのお店や会社が、新しいお客様を呼び込んだり、もっと多くの方に商品やサービスを知ってもらったりするための新しい挑戦にかかる経費の一部を、国が補助してくれる制度です。

また、日々の仕事を効率化して、少しでも楽にするための取り組みにも使うことができます。

では具体的に、私たちの町のお店ではどんな活用ができるのか、いくつか例を挙げてみますね。

新しいお客様を増やすための挑戦(販路開拓)の例

飲食店さんでしたら…

お土産物屋さんでしたら…

建設業や工務店さんでしたら…

日々の仕事を楽にするための工夫(業務効率化)の例

小売店さんでしたら…

◆業種を問わず…

いかがでしょうか。このように、皆さんの「こんなことをやってみたい」という前向きな気持ちを、力強く後押ししてくれるのが、この持続化補助金です。

さて、この補助金で実際に「いくら」補助してもらえるのか、一番気になるところですよね。基本的なルールと、条件によって補助額が引き上げられる特例についてご説明します。

基本的なルールは、次のようになっています。

これはつまり、事業にかかった経費のうち、3分の2を、最大50万円まで国が補助してくれるということです。

少し具体的に見てみましょう。

例1: お店の厨房に新しいオーブンを導入するのに90万円かかった場合

90万円の3分の2は、60万円です。ですが、補助の上限額が50万円なので、この場合は50万円が補助されます。

例2: 新しい宣伝用のチラシを3,000部作るのに30万円かかった場合

30万円の3分の2は、20万円です。こちらは上限額の範囲内なので、20万円が補助されます。

さらに、国が特に応援したいと考えている特定の取り組みを行う事業者には、補助金の上限額が引き上げられる「特別枠」という制度があります。

また、2023年10月から始まったインボイス制度に対応するために免税事業者から課税事業者になられた方には、通常枠の上限額が50万円上乗せされる「インボイス特例」(上限100万円)もあります。

「もしかしたら、うちはこの枠に当てはまるかも?」と思われた方は、ぜひ一度、私たち商工会にご相談ください。どの枠が使えるか、一緒に確認させていただきますね。

この補助金で、覚えておいていただきたい大切なことがいくつかあります。

補助金は原則として「後払い」です

事業にかかる経費は、一旦ご自身で全額お支払いいただく必要があります。事業が終わった後に報告書を提出し、検査を受けた後で、指定の口座に補助金が振り込まれる、という流れになります。この点は、資金繰りを考える上でとても重要ですので、ご注意くださいね。

ウェブサイト関連費の特例ルール

ホームページ作成やネットショップ開設などの「ウェブサイト関連費」は、補助金全体の4分の1(通常枠50万円の場合は12.5万円)までしか使えない、というルールがあります。また、ウェブサイト関連費だけで申請することはできず、必ずチラシ作成などの他の取り組みと組み合わせる必要がありますので、この点もご注意ください。

補助金を活用する上で、スケジュール管理は非常に重要です。特に大切な日付をまとめましたので、一緒に確認していきましょう。

商工会での相談締切(事業支援計画書の発行):2025年12月19日(金)

申請には、私たち商工会が発行する「事業支援計画書」という書類が必要です。この書類の発行には、皆さんの事業計画を一緒に確認させていただく時間が必要となりますので、最終締切よりも一週間早い、この日が商工会での受付締切となります。ご相談は、ぜひお早めをお願いします!

申請受付締切:2025年12月26日(金)17:00厳守

すべての書類を揃えて、補助金の事務局へ申請を完了させる最終の締切日時です。1分でも過ぎてしまうと、受け付けてもらえませんので、くれぐれもご注意ください。

補助金を使える期間(補助事業実施期間):交付決定日 ~ 2026年7月31日(金)

審査の結果、無事に採択されると「交付決定通知」が届きます。その通知に書かれた日から、実際に補助対象の事業(ホームページ作成やチラシ印刷など)にお金を使うことができるようになります。

最後の報告書提出の締切:2026年8月7日(金)厳守

事業が終わったら、「このようなことにお金を使い、こんな成果が出ました」という実績報告書を提出する必要があります。その最終提出日がこの日です。

申請にあたって、事前に知っておくべき方法と準備についてご説明します。

申請方法は、前回に引き続き、パソコンを使った「電子申請」のみとなっております。

「パソコンは苦手で…」「インターネットの申請なんて、やり方がさっぱり分からない」

そう思われた方も、どうぞご安心ください。申請手続きでご不明な点があれば、申請が完了するまでしっかりと支援させていただきます。

電子申請を行うには、「GビズIDプライムアカウント」という、事業者専用のIDが必要になります。これは、国への様々な申請をインターネットから安全に行うための、いわば「事業者の印鑑証明」のようなものです。

このアカウントの発行には、申請してから手元に届くまで、およそ2~3週間ほど時間がかかります。

申請の締切間際になって慌てないためにも、補助金の活用を少しでもお考えの方は、まず最初にこのアカウントの取得手続きを進めていただくことを、強くお勧めします。

取得方法が分からない、という方も、どうぞお気軽に商工会までお越しください。必要な書類や手続きについて、一からご説明させていただきます。

ここまで、持続化補助金について色々とご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

もしかしたら、「やっぱり難しそうだ」と感じられた方もいるかもしれません。ですが、一番お伝えしたいのは、皆さんは一人ではないということです。

「うちの店でも、こんなことに使えるだろうか?」
「計画書なんて、どうやって書けばいいのか分からない」

そんな漠然とした疑問や不安の段階で、全く構いません。まずは、そのお気持ちを私たち商-工会にお聞かせください。皆さんの事業への想いを、補助金という形にするお手伝いをさせていただくのが、私たちの役割です。

商工会では、随時ご相談を受け付けているほか、毎月第1木曜日に開催している特別相談会では、和歌山県よろず支援拠点の専門家にも無料で相談できます。どうぞお気軽にご活用ください。

◆経営特別相談会のご案内: https://kushimoto-shokokai.com/archives/10622

より詳しい情報や、正式な公募要領はこちらからご確認いただけます。

◆小規模事業者持続化補助金(商工会地区)公式サイト: https://www.jizokukanb.com/jizokuka_r6h/shinsei.html

◆GビズID公式サイト: https://gbiz-id.go.jp/top/

串本町で頑張る皆さんの挑戦を、私たちは心から応援しています。まずはお電話一本、お気軽にご連絡くださいね。お待ちしております。


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