• はっぴぃ。商い。行きます。聞きます。提案します。

いつも町内の事業所でお仕事を頑張っておられる皆さん、お疲れ様です。

早いもので、もうすぐ新しい年の足音が聞こえてくる時期になりましたね。来年は、いよいよ串本からのロケット打ち上げも本格化し、多くの観光客の方がこの町を訪れてくれることが期待されます。

「せっかくのチャンスだから、観光客向けの新しいお土産を作りたい」
「串本の美味しい食材を使って、新しい名物料理を開発したい」

そんな熱い想いをお持ちの経営者様はいらっしゃいませんか?

今回は、そんな皆さんの「新しい挑戦」にかかる費用を県が応援してくれる「わかやま中小企業元気ファンド」についてご紹介します。「書類が難しそう…」と諦める前に、まずはどんな制度なのか、私と一緒に見ていきましょう。

◆令和8年度ファンド事業助成金(元気ファンド・農商工連携ファンド)のご案内

「新しい商品を作って売り上げを伸ばしたいけれど、開発にかかる費用が心配で……」

日々、経営相談を受けていると、そんな前向きな悩みをお持ちの事業者様によくお会いします。特に、原材料費の高騰や人口減少が続く中、既存の事業だけでなく、新しい柱を作りたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。そんな皆さんにこそ知っていただきたいのが、今回ご紹介する「わかやま中小企業元気ファンド」です。

この制度を一言で言えば、「和歌山県ならではの『強み』を活かして、新しい商品やサービスを作るための費用を助成してくれる応援金」です。

例えば、「地元の特産品を使った新しいお土産お菓子を開発したい」「地元の伝統技術を使った新商品をネットで販売したい」といった取り組みにかかる経費(材料費やパッケージデザイン費、機械の購入費など)の一部を支援してくれます。

このファンドの最大の特徴は、単にお金が出るだけでなく、「地域を元気にする」という目的があることです。だからこそ、採択されれば「県が認めた事業」として、その後の信用力アップやPRにもつながりやすいというメリットがあります。

「うちは小さな店だから関係ない」と思わずに、まずは「どんな新しいことができるかな?」と夢を描くところから始めてみませんか?私たち商工会も、その夢の実現を全力でバックアップします。

この元気ファンドを利用するための絶対条件、それが「地域産業資源」を活用することです。

「地域産業資源」なんて言うと難しく聞こえるかもしれませんが、要するに「和歌山県や串本町が誇る、地元の宝物」のことです。実は、私たちの暮らす串本町は、この「宝物」の宝庫です。

地域資源の一覧

指定されているリストを見てみると、農林水産物では、皆さんもよくご存知の「カツオ」「マグロ」「伊勢エビ」「トコブシ」といった海の幸はもちろん、「ポンカン」「キンカン」といった柑橘類も含まれています。また、食べるものだけでなく、「橋杭岩」や「潮岬」、「串本海中公園(サンゴ)」といった観光資源も対象です。

具体的な活用例を考えてみましょう。

例えば、飲食店の経営者様なら、「串本のカツオを使った、常温で持ち帰れる新しい加工品」を開発するのも良いでしょう。お菓子屋さんなら、「キンカンの風味を活かした、観光客向けの新しい焼き菓子」はどうでしょうか。あるいは、雑貨店様が「橋杭岩の美しい風景をモチーフにした、おしゃれなオリジナルグッズ」を作ることも可能です。

大切なのは、その商品を通じて「串本の良さ」が伝わるかどうかです。「こんな資源を使ってみたいけど、対象になるかな?」と迷ったら、ぜひ一覧表を一緒に確認しましょう。意外なものが、あなたのビジネスの種になるかもしれません。

「助成金って、すごく大掛かりな事業じゃないとダメなんでしょう?」

そう心配される方もいらっしゃいますが、この元気ファンドには、事業の規模や目的に合わせて選べる2つのコース(分野)が用意されています。ご自身の今の状況に合わせて、無理のないコースを選ぶことが採択への近道です。

一つ目は、「地域資源活用分野A」です。

こちらは、助成額が50万円から100万円未満のコースです。「まずは試作品を作って、小規模にテスト販売してみたい」「既存の設備でできる範囲で、新しい商品を一つ増やしたい」という方には、こちらがおすすめです。ハードルが比較的低く、初めて助成金にチャレンジする方にも使いやすい設定になっています。

二つ目は、「地域資源活用分野B」です。

こちらは、助成額が100万円から最大600万円という大型のコースです。ただし、金額が大きい分、条件も少し厳しくなります。

事業完了から3年後に「新しく3人以上雇用する」または「新しい事業だけで売上を1,200万円以上作る」という目標を達成する見込みが必要です。「この新商品で勝負をかけて、会社を大きくするぞ!」「県外や海外にもどんどん売っていくぞ!」という強い意気込みのある方に向いています。

どちらのコースも、助成率は対象経費の3分の2以内です。つまり、300万円かかる事業なら、最大200万円が戻ってくる計算になります(※条件によります)。

まずは身の丈に合った「分野A」から始めて、実績を作ってから将来的に大きな事業へ挑戦するのも賢い方法ですね。

「いざ申請しよう!」と思っても、何から手を付ければいいか迷いますよね。

特に個人事業主の皆さんは、普段のお仕事でお忙しいと思います。何度も役所へ行ったり来たりしなくて済むよう、まずは以下の5つを揃えて商工会へお越しください。

※注意点: 税務署窓口の方は「受付印」があるもの。e-Tax(電子申告)の方は受付印の代わりに**「受信通知(メール詳細)」**を印刷したものが必ず必要です。

町役場ではなく、「東牟婁振興局(新宮市)」などの県税事務所で取得する書類です。

やりたいことにかかる費用の見積書を取ってください。(※50万円以上のものは申請時に必須です)

あなたのお店がどんな事業をしているのか、審査員に伝えるための資料です。

実際の申請書は大きく分けて「基本情報」「事業の中身」「お金の計画」の3部構成になっています。以下の項目について、箇条書きで構いませんのでメモをご用意いただけると、相談が非常にスムーズに進みます。

【①基本情報とテーマ】(これが事業の「顔」になります)

【②事業の中身】(審査員が一番注目するポイントです)

【③お金の計画】(そろばん勘定も重要です)

◆詳細や申請様式はコチラの公式サイトを御覧くださいね

最後に、一番大切なスケジュールのお話をさせてください。

今回の募集の締め切りは、令和8年(2026年)1月16日(金)の17時必着となっています。申請書を作るには、アイデアを練るだけでなく、具体的な見積もりを取ったり、収支計画を計算したりと、意外と時間がかかります。

特に注意していただきたいのが、年末年始を挟むことです。

12月はお店も忙しくなりますし、役場や取引業者さんもお休みに入ります。「年が明けてから書けばいいや」と思っていると、あっという間に締め切りが来てしまい、書類不備で涙を飲む……なんてことになりかねません。毎年、締め切り直前に慌てて相談に来られる方がいらっしゃいますが、十分に練られていない計画書は、審査員にも熱意が伝わりにくいものです。

だからこそ、今のうちから少しずつ準備を始めましょう。

「こんなアイデアがあるんだけど、ファンドに使えそう?」という段階でのご相談も大歓迎です。早めに動き出すことで、より良い計画書ができあがり、採択の可能性もぐっと高まります。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

今回は、串本町の豊かな地域資源を活かして新商品開発を行う「わかやま中小企業元気ファンド」についてご紹介しました。

大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。

「いい話だけど、やっぱり自分だけでは不安だなあ」

そう思われた方も、どうぞご安心ください。私たち串本町商工会の職員が、皆さんの想いを言葉にし、数字に落とし込む作業を全力でサポートいたします。

このファンドは、単なる資金援助ではありません。皆さんの事業が元気になり、それが巡り巡って串本町全体を元気にするための「種まき」です。

ぜひ、その種を一緒に育てていきましょう。まずは「こんなことやってみたいんだけど」という雑談からで構いません。商工会の窓口まで、お気軽にご相談くださいね。


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